登壇者・スピーカー
ロカデミック・まーけっと!登壇者紹介⑨自然資本との関わりを議論。海藻研究所 新井章吾さん/東京大学大学院 中島弘貴さん
油津商店街周辺のスナックや会議室にて、ローカルと結びつきの深いテーマを専門とする研究者を囲んでざっくばらんに語り合う「DAY1 ロカデミック・まーけっと!」のコーナー。決定した登壇者から順に紹介していきます。
今回ご紹介するのは、全国各地で藻場の調査や、海藻を活用した地域活性化に取り組まれている新井章吾さんと、東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻 特任講師の中島弘貴さんです。
●登壇者プロフィール
新井 章吾氏(株式会社海藻研究所 所長、(同)シーベジタブル 海藻生態研究担当)
専門分野:海藻、未利用海藻の活用、海水の海底湧水、ゼロ次産業
東京水産大学在学中から日本各地で藻場等の調査を行う。1981年の修士課程修了と同時に株式会社海藻研究所を設立。磯焼けの調査と対策が専門。海藻の畑づくり、未利用海藻の商品化、海藻肥料、「海水の海底湧水」による塩づくり、および1次産業の生産基盤を保全、修復、活用する0次産業によって地域活性化に取り組む。
中島 弘貴氏(東京大学大学院 工学系研究科都市工学専攻 特任講師、総合地球環境学研究所 客員准教授)
専門分野:都市計画、まちづくり、都市ガバナンス、リジェネラティブデザイン
1988年生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。設計事務所(ria)勤務を経て、2020年同大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了、2021年4月より同大学未来ビジョン研究センター(IFI)・連携研究機構不動産イノベーション研究センター(CREI)特任助教、2023年6月より現職。博士(工学)。一級建築士。共著に『都心周縁コミュニティの再生術:既成市街地への臨床学的アプローチ 』。
●セッション内容(案)
2050年の未来妄想ローカル会議③
自然資本を見つめなおし、すべての生き物や地域と共存する社会
私たちの暮らしは自然資本と密接にかかわっており、特に地方では古くから里山里海の暮らしがあり、人と自然が共存し、暮らしや産業は表裏一体でした。それが現在は、環境変化、産業構造の変化・都市部一極・高齢化などの色んな課題と紐づき、従来の循環システムが機能しなくなってしまっています。 どこか、個人だと手が届かない社会の大きな問題のようにとらえられる側面もあるけれど、本当はもっとすぐ隣にあって、誰もが当事者として手触り感をもってかかわるものであることも感じています。地域にあふれる知恵がたくさんの知恵から、みんなが当事者として豊かに暮らすための自然とのかかわりや事業の在り方を議論していきます。